NHK朝ドラ「なつぞら」ヒロイン 広瀬すずさん 開拓精神は農業から

ひろせ すず さん

 1日からスタートしたNHKの連続テレビ小説「なつぞら」は農業が大きなテーマだ。前半の舞台は北海道・十勝地方。農家の開拓精神や農村の助け合い、酪農の力強さを描き、農業高校も物語の鍵を握る。主人公の奥原なつを演じる広瀬すずさんに、ドラマを通じて感じた農業の魅力や北海道への思いを聞いた。

 ──農業にどんな印象がありますか。

 農業は命を扱う仕事。泥臭くて粘り強く、力強い。かっこいい働き方です。開拓者という言葉は、農業、農家が根源ではないかなと思います。

 ドラマには動物もたくさん出てきて、命の重さ、大切さを感じました。生まれた命への愛情、自分が生きている環境、目の前にいる優しい人たちの命……。主人公が一番大切にしているものではないかと思います。

 搾乳のシーンが忘れられません。早朝に乳を搾らないといけないのに、撮影が長引くとお昼まで牛に待ってもらったことがあって。牛がずっと「モ~」と鳴いているんです。とても切なくて、かわいそうで。だから撮影の合間もずっと搾ってあげたんです。そのうちに牛が静かになり、何かが伝わっている感じがありました。

 ドラマは開拓精神がテーマ。後半では北海道を離れて都会に行きます。そこで道を切り開くことができるのは、農業が主人公の基盤になっているからなんです。北海道での学びがあるから、粘り強く頑張れます。

 農業もいろいろなことがあるんだなと感じました。これまで、当たり前のように牛乳を飲んでいましたが、脂肪分の割合が異なるなど、勉強になりました。

 ──農高生や若い農家にメッセージをお願いします。

 農業高校は面白そう。それに農業高校の歌(FFJの歌)があったから、撮影が楽しくできました。東京編になってもFFJを思い出すシーンがあるので、ぜひ、楽しみにしてください。

 北海道ではたくさんの農家や皆さんに応援していただきました。朝取れたての野菜を頂き、何でこんなにおいしいんだろう、甘いんだろうと感動しました。私自身、畑が周りにある田舎で育ちました。今、取れたての野菜が食べられる場所が日本中に広がればいいなという願望を強く持っています。

 農村は若い人が減り、人口が少なくなっている側面もあります。農村、農業のかっこよさ、力強さをこのドラマで表現したいです。(聞き手・尾原浩子)
 

 ひろせ・すず


 1998年、静岡県生まれ。女優。「海街diary」「ちはやふる」など多数の映画、ドラマを好演。2018年のNHK紅白歌合戦の司会を務めた。 
 
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