握力低下で転倒時 手首骨折 「22キロ以下」は高リスク JA共済総合研究所など

 握力が低下すると転倒時に手を付くなどして、手首を骨折する「橈骨(とうこつ)遠位端骨折」のリスクが高まることが、JA共済総合研究所と東京医科歯科大学の共同研究で分かった。40歳以上の女性を対象にリスク分析した。握力が特に22キロ以下で骨折のリスクが高まる。研究では握力の低下は全身の筋肉量低下を反映しているとして、日頃の運動や栄養補給の必要性を指摘する。

 骨密度の低下により軽い力で生じる脆弱(ぜいじゃく)性骨折の中で、一番最初に起きるといわれる橈骨遠位端骨折。女性を中心に40、50代から多くなり、農作業中に起きる事例も多い。

 研究では、骨折後にどのような体力状態になるかを検討した。手首を骨折し手術した人(骨折群)と骨折していない人(非骨折群)に分け、それぞれ128人の握力と体幹バランスを調査した。

 骨折群は、術後2週間で調査すると非骨折群に比べ体幹バランスと骨折していない手の握力ともに低かった。さらに術後6カ月たっても骨折していない手の握力は、低下したままだった。結果を基に骨折リスクを計算すると、同年代の平均と比べ、握力が低い人のリスクが11倍だった。体幹バランスが悪い場合はリスクが8倍となった。

 同大学整形外科学の藤田浩二助教は「握力が低下している人は、全身の筋肉量が減少している可能性がある。筋肉量の減少がバランス能力や歩行能力に影響し、転倒を起こしやすくしているようだ」と説明する。  
 

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