荒廃進む中山間地 受委託で農地維持 集落越えて守るシステム始動 愛知県豊田市

 豊田市の下山地域営農協議会は4月から、「下山農作業受委託システム」を始めた。高齢化などで耕作できなくなった農地を、登録された受託者が作業し、委託者は委託料を支払う仕組み。これまでは集落単位で行ってきたが、集落営農の枠を超えてさらに広い範囲で活動し、中山間に位置する地域全体の農地を守っていく。

 スタート当初は耕起、代かき、田植え、稲刈りの委託ができ、水管理、草刈りなどの作業は委託者が管理する。今年は同システムを4人が利用し、受託者12人が約1・7ヘクタールで農作業を請け負う。

 同地域の農地面積は、田畑合わせて約210ヘクタール。後継者不足や高齢化、獣害、農機具の故障などの問題から農業離れが進み、荒廃農地が増加している。

 地域の農業者にアンケートを行い、地域の農地を将来にわたり維持・継続して守るために昨年4月から本格的に協議をしてきた。

 JAあいち豊田下山営農センターとJA下山支店は同協議会と協力し、委託者の受け付けや支払いの手続きなどのサポートをしていく。

 3月下旬には、同市大沼町にある下山交流館で「下山農作業受託システム研修会」を開いた。協議会やJA、市農政課の職員、受託者ら14人が参加した。システムの流れや受託料金などを説明し、今後の作業についても話し合った。同協議会の浅見富士夫会長は「年々荒れた農地が増加しているので、お互い助け合って農地を守っていきたい」と話した。

 同協議会は、7年前に発足。農業委員やJAなどが参加している。今後も農地を健全な状態で守っていけるよう活動していく。

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