米長官発言で抗議 「過去の内容が最大限」 農相

 吉川貴盛農相は11日、日米貿易協定交渉を巡り、米国のパーデュー農務長官が環太平洋連携協定(TPP)以上の譲歩を求める発言をしたことを受け、日本政府として抗議したことを明らかにした。具体的な抗議内容は明らかにしなかったが、「過去の経済連携の内容が最大限」とする日米共同声明を重視している日本の姿勢を伝えたとみられる。

 同日の参院農林水産委員会で、自由党の森裕子氏がパーデュー氏の発言に対し「共同声明を逸脱している。抗議すべきだ」と問いただしたのに答えた。

 吉川農相は「農林水産品は過去の経済連携で約束した内容が最大限だと日米首脳間で、文書でも確認されている」と強調。その上で「日米共同声明以上に重たいものはない。米国農務省に対し、なんらの誤解のないよう当方の立場を明確に申し入れた」とし、同氏の発言後、即座に抗議したと説明した。また、同氏はこれまでもTPP以上の譲歩を求める発言をしており、その際も抗議していたことを明らかにした。

 吉川農相と同氏は、5月10、11日に新潟市で開く20カ国・地域(G20)農相会合に合わせて会談する見通し。吉川農相は「会談が実現し、向こう側から(今回のような)発言があれば毅然(きぜん)と対応したい」とも述べた。
 

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