愛媛発 新かんきつ 甘味濃厚「紅プリンセス」 人気品種を交配 次世代エースに

「紅プリンセス」の果実(愛媛県提供)

 愛媛県は12日、「紅まどんな」(愛媛果試第28号)と「甘平」を掛け合わせて育成した新品種「かんきつ愛媛48号」の名称を「紅プリンセス」にすると発表した。2022年から苗木を配布する。当初は30ヘクタール分の面積に相当する3万本程度の苗木を確保し、市場への初出荷は25年を目指す。収穫量は200~250トンを見込む。県は「紅まどんな、甘平に並ぶ次世代のエースだ」と期待する。

 県農林水産研究所果樹研究センターみかん研究所が14年間かけて育成した。4月上旬に「かんきつ愛媛48号」の品種登録、「紅プリンセス」の商標登録を出願した。ゼリーのような食感と糖度14以上と濃厚な甘味が特徴。皮はむきやすく、じょうのう膜は薄くて柔らかく種子はほぼない。

 出荷時期は3、4月で、「紅まどんな」「甘平」から続く出荷リレーが整い、年末から春まで店頭に並ぶ。価格は「紅まどんな」「甘平」よりも高い水準を目指し、生産者の所得安定につなげる。苗木は県内だけの配布となる。

 同研究所は昨年7月の西日本豪雨で土砂災害などの被害を受けた。奇跡的に原母樹が残ったことで生産への道筋がついた。中村時広知事は同日の会見で「かんきつ王国の次の一手として、ブランド化を果たしたい」と決意を述べた。

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