食品ロスなお643万トン 事業系5万トン減 家庭へ周知促進 16年度推計

 農水省と環境省は12日、食べられるにもかかわらず捨てられている「食品ロス」について、2016年度は643万トンに上るとの推計値を発表した。前年度との比較では3万トン減で、推計を取り始めた12年度からほぼ横ばいで推移している。643万トンのうち、外食や食品製造業など事業系の食品ロスは推計352万トンと55%を占めた。

 事業系の食品ロスは前年度比で5万トン減。食品製造業が3万トン減と大きかった。農水省は「国内生産額が増えている中でロスが減少した。12年度以降、事業商慣習を検討し、納品期間の緩和などの取り組みが事業者に広がってきた」とみる。

 15年に国連で採択されたSDGsなどを受けて、事業者の意識が変わってきたことも食品ロス削減を後押しした。だが、全体量を押し下げるには至らず、今後一層の取り組み加速が課題となっている。

 一方、家庭系の食品ロスは前年度比2万トン増の291万トン。環境省は今後、自治体などと連携し、食品ロス削減について家庭への周知を一層進めていく考え。同省は家庭での食品ロスを減らすために、「食べられる量を買う、買ったものは食べ切るということを意識してほしい」と呼び掛ける。

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