重量野菜の相場回復 低温で入荷量減る ダイコンハクサイ

 安値が長期にわたって続いた重量野菜の価格が上向いた。4月中旬のダイコンの日農平均価格(18日まで、各地区大手7卸のデータを集計)は過去5年平均(平年)比1割高の1キロ91円。ハクサイも1割安と同72円まで回復した。前進出荷の反動に加え、4月に入って冷え込む日が多く生育が鈍り、入荷量が減ったためだ。ただ、今後は気温上昇で生育が進みそうで、卸売会社は「下旬は横ばいか、やや下げる展開になりそうだ」と警戒する。

 ダイコンやハクサイの価格は、好天続きの影響で11月下旬から4カ月近く安値が続いた。しかし、3月下旬から冷え込む日が増え、価格は上向き始めた。18日の東京都中央卸売市場大田市場では、千葉産ダイコンが2週間前より2割高の1ケース(10キロ・中値・相対)1188円。茨城産ハクサイも同4割高の1ケース(15キロ・中値・相対)1080円と上げ基調だ。卸売会社は「前進出荷の反動で先行産地の減少が早かった他、冷え込みで春作の生育が鈍かった」と指摘する。

 ダイコン主産地の千葉県JAちばみどりによると、現在の出荷量は前年並みの日量3万5000ケース(1ケース10キロ)。「冷え込みなどはあったが、生育は順調」と説明している。先行産地の神奈川県の三浦市農協は「ダイコンの出荷はほぼ終了した」と話す。ハクサイ主産地のJA全農いばらきによると、直近の出荷量は前年より約1万ケース少ない日量2万5000ケース(1ケース13、15キロ)。「前進出荷の反動がある」とみる。

 首都圏で展開するスーパーは、カット売りを中心に販売している。ダイコンの価格は前年並みの100グラム18円(税別)で、神奈川産や千葉産が中心だ。担当者は「ここにきてダイコンは不足感が強い」と打ち明ける。2分の1や3分の1カットの販売割合を高め、商品点数を確保している。

 今後は気温上昇で、入荷量は再び増えそうだ。JAちばみどりは「好天続きで、2L級の割合が増えている」と説明。JA全農いばらきも「春作の出荷ピークが続く」と強調する。

 卸売会社は「ダイコンやハクサイは気温高が続くと、入荷量が増えるだけでなく消費も落ち込む」と今後の動向に気をもむ。
 

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