平成野菜の「三冠王」をご存じか

 平成野菜の「三冠王」をご存じか。平成を「代表」し、最も「はやり」「定着」した野菜、この3部門を制したのが、今を時めく「パクチー(コリアンダー)」▼タキイ種苗のアンケート結果である。社内では「やはり」「納得」との声が聞かれたという。確かに今風。女子受けがいい。専門店もあり、山盛りのパクチー鍋はインスタ映えする。国産も増えて、あの独特の香りが和らぎ食べやすくなった。家庭菜園にも向く▼その昔、タイやベトナムで食べた時は、匂いの洗礼を受け閉口した。カメムシの臭いと言われれば、そうかと思った。今では世の愛好家「パクチスト」ほどではないが、あの清涼感はたまらない。気分を鎮めるハーブ効果もあると聞けば、ストレス社会に受けるのもうなずける▼パクチー以外の上位は、アボカドとフルーツトマト。機能性、栄養価、見た目が売れ筋に直結する。半面、平成の野菜を振り返る時、3人に2人が旬が分からなくなったと答えている。作家の故石牟礼道子さんは、野菜から本来のうま味が失われ「大地と陽の光から遮断されたような味」になったと嘆いていた▼さて、同社のアンケートによると、令和にはやる野菜の筆頭は、豆類などを発芽させた「スプラウト」だとか。新時代に一斉に芽吹くだろうか。
 

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