クヌギ 植林で原木の森に シイタケ用 1万5000本 拡大目標30ヘクタール 鳥取市・日本きのこセンター

原木用のクヌギを植林する下田組合長(左)ら(24日、鳥取市で)

 鳥取市の日本きのこセンターグループは24日、同市の山林で「天皇陛下御在位30年記念植樹」を行った。シイタケの原木用として同日までに、5ヘクタールに1万5000本のクヌギを植林した。今後、30ヘクタールへの拡大を目標とし、原木の安定供給や里山保全につなげる考えだ。

 天皇、皇后両陛下が1966年、皇太子、皇太子妃の時に現在の菌興椎茸(しいたけ)協同組合が新築した種菌育成場を視察されたことがあり、記念植樹として開いた。同グループや県、県東部森林組合の関係者ら80人が参加し、同日は150本を植えた。国の造林補助金や県、市の予算を活用。鹿の食害を防ぐため、周囲を柵で囲み栽培する。

 植林した上野山は、地元住民の共有林を日本きのこセンターが借りており、30ヘクタールの林野がある。市中心部から車で20分ほどと近く、林道が整備されているため、原木の切り出しにも適した山だ。

 県内では、原木を切り出すにも、林道を設置する必要がある山林が多い。林業の担い手が減っている中で、切り出しができず、原木が足りない状況だという。

 同グループは今回の植林を契機に、森林組合と連携。原木として使えるようになるには15年ほどかかるため、今後、切り出しやすい山林を植林候補地として地図化し、計画的に植林を進め、原木の安定供給を目指す。

 菌興椎茸協同組合の下田秀一組合長は「安定供給が、原木シイタケの生き残る道だ」と強調。その上で、「里山の維持や防災の観点からも取り組み、県内生産者が必要とする全量の原木を作っていきたい」と意気込む。

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