[営農ひと工夫] トマトの下葉搬出 防草シートで巻き取り軽トラへ 愛知県豊橋市の大澤さん

シートを巻き取ると草が腰の位置まで上がってくる。もう1台でハウス入り口(写真奥)に運ぶ(愛知県豊橋市で)

 愛知県豊橋市の大澤広通さん(47)は、トマトの下葉かき作業で出た葉を、防草シートの上に落としてそのシートを巻き取ることで、簡単に搬出する方法を考案した。シート巻き取り機を使い、通路からハウス入り口に止めた軽トラックの近くまで、シートごと葉を運ぶ。腰を曲げて草を集める重労働がなくなり、搬出時間も短縮した。

 下葉かきは、トマトの長期栽培で株の樹勢と着果を維持するために重要な作業。大澤さんは、時期にもよるが1、2週間に1回行っている。

 かいた葉は、コンテナに集めて台車で運んでいたが「拾う作業がつらく、時間もかかる」(大澤さん)。高齢の父母も楽に搬出できるよう、防草シートを巻き取って回収する方法を考えた。

 あらかじめ栽培ベッドの間に幅75センチのシートを敷き、そこに葉を落とす。シート巻き取り機は、農林業機械メーカーの新興和産業(静岡県三島市)のエンジン式(2・9馬力)を使う。既存の機種を改良してもらい、シートを腰の高さほどまで一度上げてから、巻き取るようにした。腰を曲げずに葉を回収できる。

 大澤さんのハウスは中央に通路があり、両側に栽培ベッドが並ぶ。巻き取り機は2台で、栽培ベッドの間から通路までと、通路からハウス入り口までの、2段階で葉を運ぶ。

 巻き取り機を使うと、面積23アール、栽培ベッドが両側に計28列あるハウスでの葉の搬出が、4時間ほどで終わるという。午前に下葉かき、午後に搬出と1日で全ての作業が終わり、疲労も少ない。大澤さんは「いかに楽をするかがこれからの農業で重要になる。収量だけでなく、労働生産性を上げていきたい」と話す。

 巻き取り機は、軽トラックで運んで他のハウスでも使っている。シートを常に真っすぐ巻き取るために、通路にレールを敷いてその上を移動させることも検討している。


 


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