ホルスタイン×モンベリアードのF1子牛 無事12カ月齢 ホクレン研究所農場

12カ月齢を迎えたホルスタイン種とモンベリアード種のF1牛(北海道訓子府町で)

 乳牛の長命連産に向けてホクレン農業総合研究所訓子府実証農場とJA全農が進めている異種交配(クロスブリーディング)の研究で、誕生した牛が順調に生育している。ホルスタイン種にフランス原産の「モンベリアード種」の性判別精液を授精させて生まれた交雑種第一世代(F1)で、初めて産まれた子牛は今月、12カ月齢を迎えた。大きな疾病などなく、増体はホルスタイン並みという。今後は別の乳牛品種の精液を授精し、実証を進める計画だ。
 

「長命連産めざす」


 クロスブリーディングは、ホルスタイン種と遺伝的に遠縁の品種を継続的に交配させ、雑種強勢を維持する仕組み。研究チームは、ホルスタイン種の近交係数が高まっていることを踏まえ、繁殖能力や耐病性、長命性の向上を目的に実証に着手した。

 同農場は、ホルスタイン種とモンベリアード種、デンマークのバイキングレッド種の3品種を順番に交配するプログラムを参考にした。2017年6月から、モンベリアード種の性判別精液をホルスタイン種に授精。18年5月に1頭目が誕生した。19年4月末までに雌20頭と雄3頭の計23頭が産まれ、現在は1~4カ月齢が17頭、5~12カ月齢が6頭。ホルスタイン種と同じ牛舎で飼う。今後7頭が分娩(ぶんべん)予定だ。

 これまでの成績を基にした受胎率は、未経産牛が52・7%でホルスタイン種の精液よりも低かった。経産牛では、さらに低い傾向があり、同農場は「未経産牛への授精が望ましい」とみている。

 ホルスタイン種とモンベリアード種のF1は14カ月齢をめどに、両品種とは別の品種を授精していく。当面はバイキングレッド種を交配して作出したカナダの「カナディアンエアシャー種」の精液を使う計画だ。

 同農場は「長命連産の牛を目指したい」と話す。

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