[未来人材] 30歳。 東京―埼玉、通いで大規模経営支える 「稼げる農業」を追求 滝澤玲子さん 東京都練馬区

苗箱の準備を進める滝澤さん(埼玉県鴻巣市で)

 埼玉県鴻巣市で両親、兄夫婦と85ヘクタールで米麦や野菜・花き類の生産に励む滝澤玲子さん(30)。結婚して東京都練馬区に移り住んだが、夫の協力もあり、今でも農繁期に週4日は鴻巣市の農地に通う。栽培から米こうじなどの加工・販売まで手掛け、大規模経営を支える。「兄と共に稼げる農業を追求したい」と夢を描く。

 幼い頃から両親や兄の農作業を手伝っていたことが影響したのか、「自然に農業は好きになったし、農作業するのが当たり前だった」と振り返る玲子さん。小学校では野球に打ち込み、その後もバスケットボールなどの球技に熱中した。現在は地域のフレッシュミズ活動を支える母の小林町子さん(56)の誘いでフラダンスに熱心に取り組む。

 苗箱の運搬や清掃から、野菜・花の収穫まで農作業の全般を担う。幼少時から欠かさない運動で鍛えた体力を生かし、1袋数十キロの重さがあるもみ殻や肥料の袋も軽々と持ち上げて運ぶ。

 また、苗箱の準備では、米の品種ごとに異なる箱の保管場所を率先して確認し、移動させている。「一つでも異なる品種の箱が混ざったまま植えてしまうと、収穫する時まで気付かない可能性がある。そうなっては困るので、慎重に作業しないといけない」と強調する。

 農作業と共に地域活動にも積極的に関わる町子さんは「作業を任せられるおかげで家を空けて外に出られるし、休むこともできる」と喜ぶ。玲子さんの働きぶりが家族のワーク・ライフ・バランスにも貢献している。

 長年農作業を共にしてきた父の洋一さん(62)は「泥まみれの作業もいとわず、作業の足りないところを自ら進んでカバーしてくれるなど、センスがいい。将来の農業の中核を担う人材」と玲子さんを高く評価する。

 今後の目標は、兄の紀之さん(32)が操縦するトラクターやコンバインを自分でも乗りこなすことだ。「運動神経は家族の中で一番良いので、すぐに乗れるはず」(紀之さん)と期待する。玲子さんは「大型特殊免許を取得し、少しでも農作業の幅を広げたい」と将来を見据える。(中村元則) 
 

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