輸入規制撤廃を要請 疫病侵入防止も 中韓両国に吉川農相

会談する吉川農相(左)と韓部長(右)(12日、新潟市で)

 吉川貴盛農相は12日、G20農相会合が開かれた新潟市で、中国の韓長賦農業農村部長、韓国の李介昊農林畜産食品部長官らと会談した。中韓両国に、東京電力福島第1原子力発電所事故後から続けている日本産農産物・食品の輸入規制の撤廃を改めて要請した。さらに中国には、アフリカ豚コレラの侵入防止に向け、訪日客らが畜産物などの持ち込みをしないよう協力を求めた。

 吉川農相は中国の韓部長との会談の冒頭、「2国間の農業や漁業の問題について意見交換したい」と述べた。中国は、福島や宮城など10都県の食品・飼料の 輸入停止措置を続けており、科学的根拠に基づき早期に規制を撤廃するよう求めた。

 日本では、アフリカ豚コレラの感染源となり得る畜産物の違法な持ち込みが増えている。中国からの訪日客が持ち込んだ加工品からウイルスが検出される例が出ている。吉川農相は会談の中で違法な持ち込みの防止対策の必要性を強調。互いに協力することを確認した。

 日本産の牛肉などについて、中国の輸入解禁に向けた協議を続けることも確認した。中国は 日本で牛海綿状脳症(BSE)が発生した2001年以降、牛肉輸入を禁止。両国は4月、輸入解禁に必要な「動物衛生及び検疫協定」に実質合意したが、中国側の手続きや、食品の安全を確保・評価する仕組みを巡る両国の合意が必要になる。

 韓国の李長官との会談でも、吉川農相は日本産食品の輸入規制を早期に撤廃するよう求めた。

 19年2月時点の農林水産物・食品輸出額の国・地域別順位では、中国が175億円で3位、韓国は92億円で5位。中韓ともに上位に入っている。 
 

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