農用馬復活へ 新たな役割探り 伝統文化を継承 岩手県滝沢市で実証

馬耕を実演する岩間さん(13日、岩手県滝沢市で)

 岩手県立大学の渋谷晃太郎教授らは13日、岩手県滝沢市の畑で「馬耕」を通した農用馬活用の可能性を探る実証実験を始めた。農作業の機械化に伴い飼養頭数が減少している農用馬に農耕や運搬といった役割を与えることで、飼養費用の負担を減らし頭数の増加を狙う。

 同日、遠野市在住の馬トレーナー、岩間敬さんが所有する農用馬1頭が畑の荒起こしをした。岩間さんの「ストップ」や「右」といった声掛けに応じて、馬は歩く向きを修正しながら木と鉄でできたすきを力強く引いた。畑を所有する駿河俊也さんは「馬耕で特徴のある商品を販売していきたい」と期待する。

 事業では馬耕の他にも公園内での馬車運行や除草、ホーストレッキングなどを行い、現代に沿った農用馬の可能性を検証する。渋谷教授は「現代に合わせ農用馬に役割を与え、伝統的な地域の馬事文化を維持していきたい」と話す。

 滝沢市では毎年6月、鈴や色鮮やかな装飾をまとった農用馬が練り歩く祭り「チャグチャグ馬コ」が開かれる。参加頭数は以前の100頭近くから2018年は80頭まで減った。年間50万円近い飼養費用や、高齢化で飼養が困難になっているためだ。 
 

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