豚コレラ侵入経路 小動物が媒介か 消毒、個体確認励行を 農水省

 農水省の拡大豚コレラ疫学調査チームは第7回検討会で、ウイルスの侵入経路を分析し、ネズミや小動物(ネコなど)が豚舎内に持ち込んだ可能性を示した。3月27日以降に発生した10例のうち6例で豚舎内にネズミを、3例で小動物を確認した。津田知幸チーム長は「豚コレラはウイルスが100個あれば感染する」とし、侵入防止対策や小まめな消毒の重要性を指摘した。

 検討会では13~22例目までの10例を対象とした。このうちの9例は、ネズミや小動物などが感染要因と見通した。残りの1例は、野外に保管してウイルスが付いた機具を、消毒せずに使ったことが感染要因とした。

 また、農場が密接する地域では、発生農場での殺処分の際に、ネズミがウイルスを持ったまま近隣の豚舎へ逃げ込み、感染を広げた恐れがあるとした。

 対策として、殺処分前に粘着シートや殺鼠(さっそ)剤の利用、未発生農場では農場周辺への消石灰の散布徹底を呼び掛けた。

 今回国内で広がっている豚コレラウイルスは、症状が弱いのが特徴だ。ウイルスが少量の場合、農場内に広がって症状が分かるようになるまで時間がかかることを説明した。分析した10例の中には、農場にウイルスが侵入してから感染が確認されるまで、2カ月ほどかかったものが複数あった。津田チーム長は「日々の観察では、個体ごとに確認することが必要だ」と強調していた。
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