農福連携 互いに成果 農家76%が「戦力」 

 農福連携を実践する農家の8割が、受け入れた障害者を「人材として貴重な戦力」と評価していることが農水省の調査で分かった。受け入れたことで、年間売上額が増えた農家は8割に上った。福祉事業者は障害者が農作業することで、「体力がついた」「表情が明るくなった」などの効果を実感している。ただ、福祉事業者のうち近隣農家と連携しているのは2割にとどまり、農家と福祉事業者とのマッチングをどう進めるかが課題になっていることも分かった。
 

体力ついた表情明るく 参加者に好影響マッチング課題 


 2018年11月、農福連携を実践する農家126人、福祉事業所777件の回答を得て結果をまとめた。

 農家は、連携の効果として、76%が「人材として貴重な戦力」と高く評価。さらに57%が「労働力確保で営業などの時間が増加」と答えた。

 農家全体の経営面積は15年から18年にかけて約25%増えた。5年前と比べて年間売上額が「上がった」は78%に達した。労働力の確保が進んだことで規模拡大につながっている。

 福祉事業者も成果を実感している。過去5年間の賃金・工賃が「増えてきている」が74%に上る。障害者に与える影響として、79%が「体力がつき、長い時間働けるようになった」、62%が「表情が明るくなった」と回答。経済面に加え、体や心にも好影響が出ていると実感している。

 一方、福祉事業者の農業形態は「近隣農家からの受託」が19%にとどまり、「自ら取り組む」が81%と大半を占める。

 マッチングに向けて、同省は「得意分野を互いに生かせるよう支援したい」(都市農村交流課)と展望する。
 

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