GAP取得 生徒が“先生” 生産者に助言 現場定期訪問改善洗い出し 岐阜農林高校

GAP支援計画書を生徒たちから受け取った山田代表(前列右から3人目)

 岐阜県立岐阜農林高校で農業生産工程管理(GAP)を学ぶ生徒が、地域の農業者のGAP認証取得を支援する「高校生アドバイザー」としての活動を始めた。羽島市内の企業からの依頼に応え、年内のJGAP申請を目指して改善点を洗い出し、助言していく。同校は昨年度に国際基準である「グローバルGAP」を取得しており、今年度は2年生がアドバイザー活動を展開し、GAPの学びを実践的に受け継いでいく。
 

実践的学びの場に


 同校では昨年度、流通科学科の生徒によるプロジェクト研究の成果として、米でのグローバルGAP認証取得を果たした。今年度は、これまで3年生を対象にしていた本格的なGAPの学習を2年生から始め、アドバイザーとしての学びの場を設けることにした。

 支援先の企業は、自動車メーカー向けに生産ライン内設備などを製造している羽島市のヤマダ製作所。農業事業部の「深耕ファーム」が市内の水田約60ヘクタールを受託している。近く同事業部を農業法人化する予定だ。

 今回の支援は、GAPに詳しい同校の松尾正流通科学科学科長がスマート農業を積極的に取り入れている同事業部を訪れた際に、GAP認証取得について相談を持ち掛けられたのがきっかけ。「2年生にとって実践的に学ぶ機会になるだけでなく、地域の課題を吸い上げて解決する良い経験にもなると考えた」(松尾学科長)という。

 5月24日には深耕ファームの山田和也代表と山田倉造さんが同校を訪れ、生徒からGAP支援計画書を受け取った。今後、同科で流通を専攻する12人が現場を定期的に訪れ、労働安全項目など、改善項目の洗い出しを進める。

 2年生の寺澤魁都さんは「9月ごろには改善項目を全て洗い出し、GAPに沿った新システムで運営できるようにする。年度内に認証を取得できるよう取り組みたい」と話している。

 農水省によると、現在50の農業系高校が第三者機関によるGAP認証を取得している。内訳はグローバルGAP20校、アジアGAP14校、JGAP22校。

 生徒によるGAP取得の支援については、青森県の五所川原農林高校なども地元農業者にアドバイスをしているという。経験者としてGAP認証取得への的確な注意点を伝達できる高校生が増えてきたことに対して同省は「GAP教育の地域への波及効果を感じる」(経営局就農・女性課)と期待を寄せる。

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