「万札」原料“ミツマタの里”再興へ 住民、生産者ら一丸 岡山県真庭市樫邑地域

ネットで資金集め18日まで


 岡山県真庭市樫邑の住民らが、インターネットで出資を募るクラウドファンディング(CF)を活用し、ミツマタの生産拡大に乗り出した。伝統産業の復活とともに住民の絆を深め、地域へ愛着・誇りを持って暮らしていくきっかけにしようと奮闘する。

 ミツマタは、紙幣や和紙の原料に使われる。かつて樫邑地域を含む旧美和村は、国立印刷局に納めるミツマタの生産量が単独の生産組合では日本一で「一万円札の里」と呼ばれた。今は、輸入増加などで最盛期の20分の1程度だという。

 ミツマタを中心に地域を盛り上げようと、同地域で活動する団体が共同で「樫邑地域産学共同プロジェクトきらきら計画実行委員会」を2018年10月に設立。美和局納三椏(みつまた)生産組合や市立樫邑小学校、ミツマタで化粧品を開発したエイチケイ商会などで構成し、生産拡大に取り組み、観光資源や新商品開発などを目指す。売り上げを元手に、他の活動も展開する計画だ。

 真庭市SDGs(持続可能な開発目標)普及啓発活動支援事業に採択され、3月に1500本の苗木を定植するイベントを開いた。

 ミツマタは出荷までに3~5年かかるため、収穫までの管理費などが必要。そこで100万円の支援金を目標にCFを始めた。1口3000円からで、18日まで。出資者には樫西和紙工房の和紙製品やミツマタが原料の化粧品などを返礼品とし、協力を呼び掛ける。

 同実行委員会の事務局を務める「放課後児童クラブかしっこ」の大塚知子保護者会会長は「どの世代も住み続けられる地域をつくりたい」と力を込める。

おすすめ記事

営農の新着記事

検索

e農サーチ e農サーチとは