初夏狙い 新かんきつ「瑞季」 爽やかな甘味 広島県

京都大学と共同で育種された初夏に出荷できるかんきつ「瑞季」(広島県提供)

 県立総合技術研究所農業技術センターと京都大学は、4月中旬すぎに熟期を迎えるかんきつ新品種「瑞季(みずき)」を育成した。ブンタン特有の清涼感ある風味と糖度12前後の爽やかな甘味、種の少なさが特徴。JA広島果実連が、広島市中央卸売市場でアンケートを実施したところ、国産かんきつが少なくなる初夏に販売できる特性が高く評価された。

 「瑞季」は、国の農林水産業・食品産業科学技術研究推進事業で選抜され、2018年8月に出願公表となった。種子親「水晶文旦」と花粉親の「サザンイエロー」を掛け合わせた。種子が少なくカットフルーツなどでの需要を見込んで育成した。

 果実は洋梨型から卵型で、鮮やかな黄色をしている。重さは約500グラムと、「河内晩柑(ばんかん)」より大きい。4月中・下旬に酸度が1%程度になり、糖酸比が高く、食味が良い。隔年結果性は弱く、樹勢は「河内晩柑」並み。

 市場性を探ろうと、広島果実連は荷受けや仲卸、JAの販売担当者らから色や形、大きさ、香り、食べやすさ、食味などを聞き取った。見栄えする外観と食味の良さが高く評価された。一方で、果皮が厚いため、食べ方の研究が必要で、贈答シーズン外の出荷になるため、高単価販売には徹底したPR活動が必要と指摘された。

 広印広島青果の椴田芳久副部長は「地元発の品種だけに買い手の注目度は高い。地元産地の農業振興に販売から協力したい」と話す。

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