最大震度6強 土砂崩れ田に泥 被害把握、対応に奔走 新潟・山形

土砂崩れし、泥が流入した水田(19日、山形県鶴岡市で)

 新潟県で最大震度6強を観測した地震から一夜明けた19日、各地で被害確認が進んだ。宮城、山形、新潟、石川の4県で計26人が負傷し、うち1人が重傷。総務省消防庁によると一時は800人以上が避難所に身を寄せた。農業被害も徐々に明らかになってきた。山形県鶴岡市で土砂崩れが発生し、泥水が水田に流入。農業施設なども被害に遭った。被害の全容はつかめていない。同日は被災地の一部で強い雨が降り、土砂崩れなどへの警戒が続いた。

 JAなど農業関係者は被害状況の把握に追われた。鶴岡市温海(あつみ)地区では、温海川沿いの斜面が幅約20メートルにわたって土砂崩れが発生。土砂が川を一時的にせき止めたことで泥水が水田に流れ込んだ。
 
 午後4時の時点で水は引いたものの、流れ込んだ葉や土砂がそのまま水田に残っており、JA庄内たがわ温海支所の佐藤敏勝支所長は「今後、病虫害が発生しないか心配だ」と話す。地震で地盤が緩んでいることに加え、管内では雨が降り続いていることもあり、今後さらに土砂崩れが増えることを警戒する。
 

商品落下、液状化 山形・JA鶴岡


 最大震度6弱を記録した山形県では特に沿岸部の鶴岡市で農林業被害が相次ぎ、液状化により稲が株ごと持ち上がったり直売所で商品が破損したりするなど被害が出ている。

 JA鶴岡の直売所「もんとあ~る白山店」では、激しい横揺れで棚の商品が散乱し、割れた容器から流れ出た酢のにおいが店内に立ち込めた。調味料やワインなど約10本が割れ、破片で傷が付いた調味料など30本が処分となった。10キロの重さがある天井の金網も落ち、朝から撤去作業が続いた。
 
 
地震の揺れでJA直売所のワインが棚から落ちて割れた(19日、山形県鶴岡市で)

 同市の斎(いつき)地区の水田では、液状化と思われる現象が発生し、長さ15メートル、幅2メートルにわたり、稲が株ごと数センチ持ち上がった。農地を管理する農事組合法人IWCの菅原伸一代表理事は「こんなことは初めて。収量が落ちるかもしれない」と不安な表情を見せた。
 

屋根、内壁損壊も JAにいがた岩船


 新潟県のJAにいがた岩船は農業被害の状況把握と対応に奔走した。JAは同日、対策本部を立ち上げ、強い雨が降る中、現地調査を行った。これまでに大きな農業被害は報告されていないものの、一部家屋で屋根瓦が崩れたり、内壁が壊れたりといった被害が報告された。JAでは引き続き、余震や雨による土砂災害などへの警戒を強めていく。
 
 
避難所となっていた山北総合体育館の入り口の壁が崩落し、重さ約1トンの砂袋を並べて土砂の流出を防ぐ作業が続いていた(19日、新潟県村上市で)

 JA管内で揺れが最も大きかった山北支店では、事務所の天井の一部が剥がれた他、村上市府屋地区のスーパー・Aマートで駐車場の壁が崩れるなどの被害があった。同支店は午前8時から調査に回り、家屋の被害30件程度を確認した。

 新潟県村上地域振興局によると、19日午後3時現在、村上市中浜地区の養鶏場で飼養する2200羽のうち、採卵鶏10羽がパニックを起こし圧死する被害があった。
 

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