18年度乾燥おから 生産量2000トン突破 健康志向で家庭用好調

 2018年度の乾燥おから(食用)の生産量が前年度を4割上回る2195トンとなり、初めて2000トンの大台に乗ったことが、日本乾燥おから協会の調べで分かった。近年、便通の改善や肥満予防に効果があると消費者の支持を広げている。「生産が追いつかない」(大手メーカー)ほど大きく伸びる需要を商機と捉え、各社が増産に乗り出している。

 同協会が会員メーカー5社から生産実績を聞き取り、積み上げた。同協会は「会員メーカーで国内生産量の8割程度を占める」とする。

 おからは豆腐や豆乳を作る際にできる副産物。食物繊維を豊富に含み、健康効果があるとされる。特に、水分をとばし保存性を高めた「乾燥おから」は使い勝手の良さが評価され、需要が伸びている。

 堅調な需要を取り込もうと、各社が設備投資を進めている。豆乳大手のキッコーマンソイフーズ(東京都港区)は、18年度から新たに茨城工場で乾燥おからの生産を開始。国内に3カ所ある豆乳工場のうち、2カ所で生産が可能となった。さらに、従来はパンや菓子の原料として業務向けのみに販売してきたが、昨年8月から家庭向けにも販路を広げた。

 18年度の同社の生産量は682トンと、前年度から倍増。同社は「健康志向の高まりで、業務・家庭向け共に引き合いは強い」と指摘する。

 おとうふ工房いしかわ(愛知県高浜市)は18年度、乾燥おからの生産拠点を従来の1工場から3工場に増やした。18年度の同社の生産量は前年度の1・5倍に当たる260トンで、業務向けと家庭向けの販売量が同程度という。同社は「特に家庭向けの販売が大きく伸びている」と話す。

 同協会は「各社が乾燥おからパウダーといった家庭向け商品の開発に力を入れている。19年度以降も需要は堅調に伸びる」と展望する。

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