グローバル化全盛の時代にあって家族農業に光が当たっている

 グローバル化全盛の時代にあって家族農業に光が当たっている。国連「家族農業の10年」が今年から始まった。先月、イタリアで世界83カ国が参加し、記念式典が開かれた▼式典では、各国に政策支援などを求めた行動計画を発表。政策決定はトップダウンでなく、農家や地域社会の声を積み上げるボトムアップの大切さが共有された。「官邸主導」でなく「農家起点」と読み替えられよう▼これに呼応して日本でも先週、家族農業の推進と政策提言を行う団体「家族農林漁業プラットフォーム・ジャパン」(村上真平代表)が発足した。「家族農業を日本農業の中心に位置付ける」ことを提唱する愛知学院大学の関根佳恵准教授が呼び掛けた。その関根さんが、3月にスペインで開かれた世界家族農業会議の模様を報告した▼「アジア農民の会」のフィリピン女性エステルさんが「農民の夢」を語った。「私には夢があります。その夢は(家族農業の10年が終わる)2028年の朝、目覚めた子供が『農家になりたい』と願い、親は『農家であり続けたい』と心から思えるようになっていることです」▼わが国では、大規模企業経営に農政の光が当たり、今回の農業白書には「家族農業」の文字さえない。10年後、農家はどんな朝を迎えているだろうか。 

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