[あんぐる] 撮れたていいね フルーツバス停 再ブレーク(長崎県諫早市)

左上から時計回りにミカン、スイカ、トマト、メロンの「フルーツバス停」。SNSなどで知った若い女性や親子連れが訪れている(長崎県諫早市で)

 長崎県諫早市小長井町にある、地元産果実をかたどった「フルーツバス停」が登場から四半世紀以上たった今、“再ブレーク”している。インターネット上で写真撮影の名所として人気が急上昇し、全国から若い女性らが続々と訪れる。これを機に、地元は周辺環境の整備や新たな関連商品づくりで活気付いている。

 「フルーツバス停」は、有明海沿岸を通る国道207号沿いを中心に点在する。地元で生産されているメロンやイチゴ、スイカ、トマト、ミカンの5種類が合計16基ある。「長崎旅博覧会」が開かれた1990年に「訪れた人を楽しませよう」と、当時の小長井町が設けた。

 登場直後は奇抜さが話題を呼び、10年、20年と過ぎるうちに地元では、なじみの存在になった。だが、3年ほど前、インターネット交流サイト(SNS)に「フルーツバス停」の写真が投稿されると状況は一変。「おとぎの国みたい」と評判になり、特に若い女性の心をつかんだ。海外からの観光客も足を運ぶ。


 
井崎バス停近くの「フラワーゾーン」に植えたヒマワリを手入れする小長井プロジェクトのメンバー。真夏に開花し、辺りを彩る計画だ

 人気のポイントは、有明海と雲仙岳を望む道に突如現れる巨大な果実の“非現実感”だ。北海道から友人と訪れた山口陽香さん(26)は「SNSでバス停を見て訪れた。リアルでかわいい」と撮影を楽しんでいた。

 再ブレーク後には、フルーツバス停を核に、新たな地域おこし活動も動きだしている。

 地元農家らのグループ「小長井プロジェクト」は今年、バス停近くの休耕田約20アールを再生し、季節ごとの花を楽しめる花畑「フラワーゾーン」を整備した。今はヒマワリを植え、地元老人会も手入れで協力するなど、地域を巻き込んだ取り組みに発展している。

 同プロジェクトの藤川秀昭会長は「カフェの開店の他、お土産やスイーツの新作にも挑戦したい。若い人も加わって小長井を盛り上げてほしい」と笑顔を見せた。(釜江紗英) 
 

「あんぐる」の写真(全8枚)は日本農業新聞の紙面とデータベースでご覧になれます

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