[活写] 見た目チリチリ 食べてモチモチ

収穫期を迎えた「愛知縮緬かぼちゃ」の実。現在では山田さんが発祥地で唯一の生産者だ(愛知県大治町で)

 その姿は、まさに芸術品──。愛知県大治町で、織物のちりめんのような見た目の伝統野菜「愛知縮緬(ちりめん)かぼちゃ」の収穫が始まっている。

 日本カボチャの一種で、扁平(へんぺい)な形と果皮全体の小さなこぶが特徴。こぶの弾力が、もちもちした食感を生む。地元には根強いファンがいるが、1株に2個以上の実を付けると、いぼが消える性質があるため大量生産は難しい。

 発祥地で昭和初期からの産地である同町では山田松博さん(78)が現在唯一の生産者だ。7、8月に限られた数の実を収穫し、市場出荷せず近所の人に配る。JA海部東の協力で育て方の冊子を配ったり実を展示したりと、生産を絶やさない努力を続けてきた。「もう年なので、今年限りで栽培をやめるかもしれない。熱意ある人に受け継いでほしい」と望んでいる。(釜江紗英) 
 

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