高齢者の操作特性 解析へ 農作業事故防止に ドラレコ活用

 農作業事故を防ごうと、ドライブレコーダーなどを使って高齢者の農機の運転特性を解析する取り組みが8日、栃木県日光市の農場で始まった。農水省の事業で、全国農業改良普及支援協会や日本農業機械化協会が進める。トラクターの車体外部や運転席にカメラを取り付け、車体の動き、ハンドルやペダル操作などを動画で記録。模範的な操作や危険な場面などを編集し、事故防止の研修に役立てる。

 今年度から始まった同省の「記録映像を用いた農業機械の運転操作に関する指導」事業に基づくもの。高齢者が農作業事故を起こすケースが多いため、高齢者の農機操作を動画に残し、特性を解析する。

 同日は、同市で水田3ヘクタール、カボチャなどの畑作40アールを経営する手塚雄一さん(70)のソバの粗起こし作業を動画で記録した。農場への進入路には傾斜があり、水路をまたぐ細い橋を渡る場面もある。

 トラクターのフロントガラスに視野360度のドライブレコーダー、座席の後ろにペダルやハンドル操作、前輪の動きが記録できる小型カメラ、車体の側面や作業機のロータリー、運転中にかぶるヘルメットにカメラを装着した。外部のカメラでもトラクターの動きを撮影した。手塚さんは「農機作業でヒヤリとした経験はないが、若いころに比べ、視野が狭くなったという実感がある」という。

 来月には千葉県でも同様の動画撮影をする予定。全国で8人ほどの農機操作を記録・編集し、高齢農家の研修などにも役立てる。農水省は「農作業事故の防止に活用してほしい」としている。

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