野菜相場低迷続く 結球・根菜類苦戦目立つ

 野菜相場の低迷が続いている。指定野菜14品目の日農平均価格(各地区大手7卸のデータを集計)は2018年11月以降、6月まで半年以上、過去5年平均(平年)を1、2割下回って推移する。夏秋産地の出回りが本格化しているレタスやハクサイなど結球類やニンジンなどの根菜類の低迷が目立つ。各地で梅雨入りし、曇雨天や日照不足が続く7月も低迷したままだ。

 結球類の主力産地は「量は平年並みだが、肥大が進んだ」と話す。このため「加工向けは業者が在庫を抱え、追加注文が少ない」と明かす。小売りも苦戦する。首都圏のスーパーは「葉菜類は売価設定が特売並みから変わらず、消費者への価格訴求が難しい」と話す。

 ニンジンが平年比1、2割安い。タマネギは西南暖地産の生育が進み、5月以降、平年を2、3割下回り、7月上旬は平年比3割安の1キロ77円。曇雨天でキュウリなどの果菜類は持ち直しているが、平年を下回る相場展開の品目が目立つ。 
 

レタス不振 2割安 冷え込みで消費鈍く 


 レタス相場の低迷も続いている。7月上旬の日農平均価格(各地区大手7卸のデータを集計)は1キロ83円と過去5年平均(平年)比2割安。高冷地産の出回りが本格化した5月下旬以降、相場は平年を1割以上、下回る展開が続く。販売量は平年並みか、平年をやや下回るものの、消費地を含め気温が低いことなどから生食需要が振るわない。卸売会社は「天候が回復しない限り、弱含みの苦しい展開が続く」と見通す。

 低迷が顕著になったのは6月以降で、旬別の1キロ当たり平均価格が100円を割り込む異例の展開となった。6月上旬から7月上旬までの旬別価格が連続で100円を下回ったのは、データが残る2006年以降で初めて。一方で販売量は前年並みから1割前後下回っており、過剰感があるとは言いがたい。卸売会社は「入荷量は曇雨天の影響でやや少ないが、気温の低下で消費が鈍っている」と低迷の背景を分析する。

 首都圏に展開するスーパーは、長野産を1個128円(税別)で販売。その日の朝収穫したものを販売する「朝どれ」レタスなども売り込むが、単価が安く、7月上旬の売り上げは前年より1割少ないという。「梅雨に入って冷え込んでいることもあり、生食がメインのレタスは荷動きが鈍い」とみる。

 産地では順調な出荷が続いている。長野県のJA長野八ケ岳は、日量5~6万ケース(1ケース10キロ)とほぼ平年のピーク時期並みの数量が出ている。「低温や日照不足もあるが、今のところは順調。ピークの時期のため商材提案を強めている」と話す。

 群馬県JA利根沼田も日量1万5000~6000ケース(同)と平年並みの出荷。「梅雨入りしているものの湿気が少なく、品質は安定している」といい、7月いっぱいは安定した出回りを見込む。

 

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