植物工場にJAS 品質管理を認証 農水省

 農水省は、植物工場の栽培環境などの管理基準を日本農林規格(JAS)として定める。害虫などの侵入を防ぐための「清浄区」を設けるといったハード面と、従業員への研修などのソフト面を規定。基準を満たした事業者の有利取引を促す他、国のお墨付きを与えることで企業の海外進出も後押しする。同省は年度内の制定を目指す。

 対象となるのは、レタス類など葉物野菜を栽培する人工光型植物工場。天候に左右されず通年で安定した野菜の供給が可能で、近年、注目を集めている。しかし、栽培に関する衛生面の管理方法などの基準はなかった。販売先となる小売り、加工、中食といった業界から基準を求める声が高まり、制定に踏み切る。

 施設面では、内部に「清浄区」を設けて、その中で栽培や包装作業を行うことを条件とし、微生物の増殖を防ぐための結露の防止などを定める。

 また、管理面では、培養液の基準などを定める栽培管理に加え、①異物混入を防ぐ資材管理②栽培履歴を記録して出荷する出荷管理③従業員に対する衛生管理の教育訓練──などを規定する。

 認証を受けると、商品自体にJASマークの使用はできないものの、企業のホームページ上などに掲載することで「取引時にアピールできる」(同省基準認証室)という。同様の認証は国外にもなく、「海外に先駆けて制定し、海外進出時の優位性を高める」(同)と強調する。
 

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