アフリカ豚コレラ アジア地域専門家会合開幕 連携強め拡大阻止

 アジア12カ国・地域の専門家が集まり、各地で猛威を振るうアフリカ豚コレラ(ASF)の対応を検討するアジア地域専門家会合が、30日に東京都千代田区で始まった。中国や韓国、カンボジアなどから約50人が参加。拡大防止に向けて連携を強化し、水際検疫の体制や農場の防疫対策を話し合う。

 吉川貴盛農相は「会合を通じてアジア各国の連携を一層強化し、アフリカ豚コレラの拡大防止や封じ込めを目指すことが、国民の食を守り支えていくことにつながる」と対策を呼び掛けた。会合は31日まで。

 アフリカ豚コレラはアジアで昨年8月、中国で初めて発生。国連食糧農業機関(FAO)によると今年6月20日までに113万3000頭を殺処分した。モンゴル、ベトナム、カンボジア、香港、北朝鮮へと感染が広がり、直近では6月にラオスで見つかっている。

 同会合は国際獣疫事務局(OIE)とFAOが開いたもので、今年4月の中国・北京に続いて2回目。今回は農場の防疫の徹底に向けた対策を議論する。

 また、旅行者が畜産物を土産などで違法に持ち出すことを防ぐため、各国当局が訪問先の国のルール周知や注意喚起をどのように行えばよいかを話し合う。

 吉川農相は「世界の6割の豚を飼育するアジア地域では、小規模で昔ながらの衛生管理を行っている農家もいる。地域の属性を考慮した対策が重要」と、病気予防への生産者の意識を高める重要性を呼び掛けた。

 吉川農相は「各国政府と関係機関が連携し、リスクがある物品を持ち出さず、持ち込まない基本的な衛生管理を徹底する必要がある」と話した。日本では今月、ベトナム国籍の女性が持ち込もうとした豚肉のソーセージからアフリカ豚コレラのウイルス遺伝子が検出され、逮捕された。
 

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