豚コレラ中間まとめ イノシシ由来86% まん延防止へ提言 農水省

 農水省の拡大豚コレラ疫学調査チームは8日、昨年9月から6月までに岐阜と愛知の養豚場で発生した28事例について、侵入要因などの疫学調査の中間取りまとめをした。86%に当たる24事例が、感染野生イノシシ由来のウイルスであると推定。まん延防止に向けた対策として、農家に対し防護柵の設置といった野生動物対策など7項目を提言し、対策を確実に実行することを呼び掛けた。

 28例目までの発生について、ウイルスの確認状況を記した農場の見取り図を初めて公開した他、侵入経路や時期の推定根拠とした情報を示した。農場と豚舎へのウイルス侵入要因として、多くが感染野生イノシシから小動物や人、車などを通じて持ち込まれたと指摘。愛知県田原市の5事例は、最初に持ち込まれた以外の4事例で近隣農場からの感染が考えられるとした。

 同チームは野生イノシシの感染確認が続いていることから、農場と養豚場内へのウイルスの侵入ルートを遮断するため、7項目を提言した。

 各農場で採取したウイルスの全ゲノム(遺伝情報)配列を調べたところ、同じ田原市の発生でも、農場によって侵入経路が違う可能性があると指摘。100キロ以上離れた岐阜県山県市の農場で似た配列が見つかった。感染イノシシが近くで見つかっていなくても衛生対策を十分に行う必要性を強調した。また、旅行者の手荷物などで持ち込まれた肉・肉製品から野生イノシシに感染し、農場に侵入したとの見解を改めて示した。

 同チームは今後、29例目以降の事例を検討していく他、発生農場と非発生農場の対策の違いや豚舎外でのウイルス調査を進めるとしている。 
 

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