ドキュメンタリー映画「お百姓さんになりたい」 24日から全国で順次上映 自然栽培の1年描く

映画「お百姓さんになりたい」のワンシーン(きろくびと提供)

 埼玉県三芳町で、肥料や農薬に頼らず植物や土の持つ力を生かした自然栽培を行う明石農園の1年を追ったドキュメンタリー映画「お百姓さんになりたい」が、24日の東京都中野区の映画館を皮切りに全国で上映される。試行錯誤や失敗を繰り返しながらも自然と向き合う農園の姿を通じて“効率重視”の現代社会に疑問を投げ掛ける。

 舞台となった明石農園の農家、明石誠一さん(45)は28歳の時に東京から移り住み、新規就農した。有機農法から始まり、今は除草剤や肥料も使わず種を自家採種して次の年につなぐ。農園には明石さんの考えに共感した人が集い、研修生として技術を磨く。農福連携にも取り組み、障害を持つ人も得意なことを生かして農作業に加わる。映画ではそんな明石農園をドキュメンタリーで伝える。

 映画の監督は、原村政樹さん(62)。「種をまいてから育てるまでのプロセスや、人も野菜も不ぞろいなのが当たり前だということを特に若い世代に伝えたい」と意気込む。原村監督は「いのち耕す人々」(2006年)、「天に栄える村」(13年)など農業をテーマとした映画を手掛け、15年公開の「無音の叫び声」と書籍『無音の叫び声 農民詩人・木村迪夫は語る』(農文協)では農業ジャーナリスト賞を受賞している。

 原村さんは千葉県出身。経済が豊かになり、工業化が進む中、農業を通じて人間の根源的な生き方を表現することに行き着いた。

 24日から東京都中野区の「ポレポレ東中野」で公開。神奈川、埼玉、大阪、京都、神戸、広島、愛知でも公開予定。

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