ツマジロクサヨトウ 代替飼料購入を支援 農水省が追加対策 1トン当たり5000円補助

 農水省は9日、鹿児島などで発生が初確認された飼料作物などの害虫、ツマジロクサヨトウの被害まん延防止の追加対策を明らかにした。生産者集団やJAなどに対し、防除によって不足する飼料の代替分を共同購入する場合、1トン当たり5000円を補助する。発生地域が九州、沖縄の7県に拡大する中、既に講じている防除作業などへの補助と併せて、農家を支援していく考えだ。

 飼料用トウモロコシを中心に、食用トウモロコシや飼料用ソルガムの生産農場で同害虫が確認されている。県別に見て、発生した市町数が最も多いのは鹿児島の24市町だが、九州北部の佐賀や大分にも広がっている。

 同省は、同害虫の防除に当たり、まん延を防ぐため、飼料作物の早期刈り取りを推進している。ただ、生育途中となるため収量が十分得られない恐れもある。このため、生産者集団やJAが代替となる粗飼料や濃厚飼料を確保する際の経費を新たに支援することにした。

 既に講じている対策として、防除に必要な機械や薬剤などの購入費、防除作業の委託費用の2分の1を支援している。早期刈り取りをした飼料作物をサイレージ化する際に必要な発酵促進剤などの費用も同様に補助している。

 ツマジロクサヨトウは、ガの仲間であるヨトウムシ類の一種。稲や野菜、豆など80種類以上の作物に被害を与える。同省によると、海外では中国や台湾でも発生が拡大している。

 国内でのまん延防止に向けて、同省は早期発見を重視。疑わしい虫を発見した場合は、都道府県の害虫防除所や植物防疫所に連絡するよう呼び掛けている。 

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