植物性ミルク 欧米席巻 エン麦、大豆原料 価格は牛乳の2倍超も 消費好調

 欧米では、エン麦や大豆などで作る飲料「植物性ミルク」が人気を集めている。消費者の健康志向や環境配慮が背景にある。現地の調査会社の報告から実態を追った。

 米国で植物性ミルクを推進するNPOグッド・フード・インスティテュート(GFI=ワシントン)によると、全世帯の37%に当たる約4600万世帯が植物性ミルクを購入している。2018年度の購入総額は18億5800万ドル(約1977億円)と、前年度比で5・6%増えた。GFIは「植物性ミルクは、乳飲料売り上げの13%を占める」という。

 需要増加の背景には健康志向がある。植物性ミルクの販売価格は、豆乳が1ガロン(約3・79リットル)当たり8・58ドル(約910円)、エン麦ミルクが同10・58ドル(約1130円)だ。いずれも牛乳の2倍以上の値段だ。米国の市場調査企業NPDグループは「健康志向の消費者は価格が高くても植物性ミルクを求める」と指摘する。

 英国では「環境配慮」が、植物性ミルクの消費拡大のキーワードとなっている。

 ロンドンの市場調査会社ミンテルによると、18年12月~19年2月の3カ月間に植物性ミルクを購入した消費者は、英国人口の23%に当たる1500万人。前年同期比で4ポイント増えた。特に、女性と25歳以下の購入が顕著に増加。同社は「増加するエシカル(倫理的)消費者が、生産時に温室効果ガスの排出量が少ない植物性ミルクを選ぶため」と分析する。

 英国の植物性ミルクの売り上げは年間3億ポンド(約388億円)以上。最も売り上げを伸ばしているのはエン麦ミルクで、18年の売上高は3600万ポンド(46億5996万円)と、前年比70%増だった。

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