GAPトリアージ 認証取得 農家を後押し 改善箇所 色で指示 岐阜農林高校の生徒考案

農機の状況をチェックする岐阜農林高校の生徒たち(岐阜県羽島市で)

カード貼り付け 「一目で分かる」


 地域農業者の農業生産工程管理(GAP)認証取得を「高校生アドバイザー」として支援する活動を今年度始めた岐阜県立岐阜農林高校の生徒たちが、「GAPトリアージ」の手法を考案し活用している。改善の緊急度合いなどに応じて4色のカードを農場内のポイントに貼り付け、状況が一目で分かるようにした。支援先からは「とても分かりやすい」と高い評価を得ている。こうした取り組みで、支援先が今年度中にJGAP認証を取得できるようにする。
 
 同校流通科学科は、昨年度に米でのグローバルGAP認証取得を果たした。今年度は本格的なGAP学習を2年生から始め、その成果を実践しようとアドバイザー活動を取り入れることにした。

 5月には、水田60ヘクタールを受託しているヤマダ製作所農業事業部「深耕ファーム」(羽島市)にGAP支援計画書を渡し、活動をスタート。6月には生徒たちが初めて支援先の農場で指導した。

 GAPトリアージは、指導する松尾正学科長のアイデアを基に考案。100項目以上にわたる適合基準に沿って、直ちに改善が必要な緊急度が高いものを赤、緊急ではないが訂正が必要なものを黄、適合基準を満たしているものを緑、適合基準に該当しないものを青に色分けし、それぞれのカラーカードを各ポイントに貼り付ける。

 例えば冷暗所での薬品保管では、説明書きが読める程度の照明を必要とする適合基準を満たしていなかったため、薬品棚に赤のカードを付け、カードには適合基準リストの番号と照明設備の設置を求めるメモを記した。農業機械や手洗い場などにも緊急度合いに応じてカードを貼り付けた。併せて参考資料や、生徒たちが作成したデジタルデータも提供した。

 同ファームの山田和也代表はカードで示された改善項目を確認し、「これは分かりやすい。今すぐにでも改善できる」と話していた。今後は10月ごろを見込む審査に備え、9月に生徒が審査員役となって模擬審査を行う予定。

 松尾学科長は「GAPは決してハードルが高いものではなく、多くの農家が既に実践していることを形にするにすぎない。今回のような活動を通し、分かりやすいGAPの普及を図り、日本の農産物を世界にPRする手助けを続けていきたい」と話している。

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