リンゴ輸入 最多推移 19年上半期 既に前年1年分

 国産リンゴの出回りが貯蔵物中心となる夏場に、輸入リンゴが攻勢をかけている。2019年上半期(1~6月)の輸入量は過去5年で最多ペース。割安さや手軽に食べられる小玉果を訴求するなど消費を促す。「夏場にもリンゴの売り場を設け、秋口からの国産につなげている」(東京都内の輸入業者)現状があり、国産の生産拡大が求められている。

 輸入量は着実に増えている。財務省の貿易統計で上半期の輸入量は3700トンで、前年1年分の輸入量の99%に達する。中でも6月は2100トンと単月で統計開始(1988年)以来最多だった。輸入会社は「国産が少なくなる5~8月を中心にスーパーから引き合いがある」と話す。同社の取扱量は前年と比べて1・5~1・8倍だ。

 都内のスーパーは国産の貯蔵物が1個298円(税別)なのに対し、ニュージーランド産を1個98円(同)で販売する。担当者は「夏場の輸入リンゴが消費者に定着してきた」と話す。販売量は前年の1・5倍という。首都圏の高級スーパーは昨年初めてニュージーランド産の小玉果の販売を始めた。ボトルに3個のリンゴを入れて1本598円(同)で並べる。担当者は「珍しさだけでなく、食味も上々。包丁を使わずまるごと食べられるので、手軽さをPRできる」と評価。来年も扱う予定だ。

 リンゴは輸入量の9割をニュージーランド産が占める。同国産は環太平洋連携協定(TPP)で関税が17%から段階的に下がり、現状は11・4%になるなど、輸入しやすくなっている。

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