豚コレラなぜ? 愛知の試験場 発生要因分析 衛生管理一部に不備

わずかな抜け穴ウイルスが侵入 農水省 


 農水省の拡大豚コレラ疫学調査チームは8月30日、愛知県農業総合試験場(長久手市)で発生した豚コレラについてウイルスが侵入した要因を分析した結果、一部の対策に不備があったと発表した。道路の衛生管理区別が不十分だったり、豚舎に出入りする時に靴を履き替える場所が曖昧だったりしたと指摘。同省は「わずかな抜け穴が感染要因になる」(動物衛生課)として、農家や研究機関などに対し、改めて対策徹底を呼び掛けている。
 

敷地内の道路や靴履き替え場所


 試験場で感染が判明したのは8月9日で、計707頭を殺処分した。今回の調査結果によると、「ウイルスの侵入防止対策は、おおむね講じられていた」。だが、一部の対策が不十分で、ウイルスの侵入を許すポイントが複数あったと指摘した。

 試験場内の農場への侵入要因には、堆肥運搬車両の通る道が、感染イノシシの見つかった場所を通る車と共通していたことを挙げた。試験場の敷地内では7月22日に感染イノシシを確認。農場に入る前に車両を消毒していたが、同省は「ウイルスが存在する可能性が高く、慎重に対応すべきだった」とした。

 豚舎内への侵入については、裏口で靴からスリッパに履き替える場所に、境界となる足場がないと指摘。ウイルスが靴に付いていればスリッパを通じて入り込んでしまう恐れがある。他に、豚舎内でネズミを見掛けることがあったという。

 同省は「一日でも作業を怠ると感染の恐れがある」として、豚舎の出入りや消毒の手順の要点は文書化し、定期的に教育・訓練が必要だと呼び掛ける。

 

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