0円免許で援農確保 自動車、二輪 ハンターも… アルバイト代取得・合宿費に 北海道厚沢部町

トウモロコシの選別作業に励み、狩猟免許取得を目指す喜島さん(北海道厚沢部町で)

 「人手不足に悩む農家の現状を打破したい」と、北海道厚沢部町で2015年にスタートした「0円免許合宿」が、農作業の労力確保に成果を上げている。農作業のアルバイト代を免許取得・合宿費用に充て、実質無料で自動車やオートバイの免許を取得する取り組み。16年からは狩猟免許合宿もスタートした。今年は道内外から集まった26人が町内15戸の農家で、カボチャやトウモロコシなどの収穫、選別作業に取り組んでいる。

 14年に地域おこし協力隊員として移住し、現在は同町職員の荒木敬仁さん(27)が発案。町内農家による任意団体「厚沢部農楽(のうらく)会」を組織して取り組みを始めた。

 自動車の普通と大型特殊、自動二輪の免許合宿は、提携する自動車学校の受け入れ枠の関係で毎年10人程度に限られる。今年は8人が参加。狩猟免許取得希望者は、18人が集まった。夏休み中の大学生などの一般アルバイトも合わせれば、道内外の青年男女46人が同町の貴重な働き手になっている。町内の合宿所で共同生活をしながら、合宿は9月末まで続く。

 町内の畑作農家、相良洋平さん(40)は4人を受け入れる。大阪府から来た喜島大貴さん(24)は、狩猟免許組だ。収穫作業の傍ら、ハンター養成の研修を受ける。喜島さんは「仕事は結構しんどいが、仲間との共同生活は楽しい」と笑顔を見せる。秋の免許取得を目指す。将来は地域おこし協力隊の一員として同町に戻りたいという。

 相良さんは「合宿生はよく働いてくれる。彼らの力がなければ夏の収穫期はとても乗り切れない」と戦力に感謝する。 
 

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