イノシシ対策強化 家伝法 位置付け検討

 豚コレラの感染拡大防止の対策を拡充するため、農水省は感染源となる野生イノシシの対策を家畜伝染病予防法(家伝法)に位置付ける方向で検討に入った。野生イノシシへの対応が長期化が予想される中、法的根拠を整え、対策を強化するのが狙い。5日に開く豚コレラ防疫対策本部で、終息に向けた各種対策を正式決定する見込みだ。

 同省は、豚コレラの拡大防止は「野生イノシシとの戦い」(吉川貴盛農相)として、野生イノシシ対策を重視する。

 一方、複数県で野生イノシシが豚コレラウイルスに感染するケースが依然として続く。野生イノシシ対策を一層強化するため、同法に位置付け、法的根拠を整備することを検討する。

 イノシシ捕獲の強化に向けて、捕獲重点エリアの設定や銃猟の活用、わなの増加、猟友会などとの連携を想定する。さらに、餌に混ぜて与える経口ワクチンを帯状に集中的に散布する「経口ワクチンベルト」の構築を目指す。飼養豚への地域限定ワクチン接種の課題や可能性も検討する。

 終息に向けた対策の一環で、アフリカ豚コレラへの対応も兼ねて、感染経路を遮断する対策を推進する。講習会などを通じて飼養衛生管理基準を順守するよう繰り返し徹底することや、「早期出荷」の働き掛けを強化する。同基準を改正し、野生動物の侵入防止のための防護柵設置を義務付けることも視野に入れる。

 発生農家の早期経営再建の後押しも盛り込む。県と連携し、手当金の早期支払いや支援策について、生産者の相談に対応する。 
 

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