バイオテクノロジーでよみがえらせた恐竜が暴れ回る映画

 バイオテクノロジーでよみがえらせた恐竜が暴れ回る映画「ジュラシック・パーク」が頭をよぎる。鋭い牙と巨大な骨格の恐竜たちの息遣いが荒々しい▼東京・上野公園の国立科学博物館で開かれている恐竜博である。初公開の貴重な実物化石や全身復元骨格が一堂に集まった。米国の肉食恐竜が「恐ろしい爪」を意味するデイノニクスと命名されて50年。この間に明らかになった生態や絶滅の新事実がファンを魅了する▼北海道むかわ町穂別で発見された「むかわ竜」の骨格も展示された。7200万年前の地層から最も完全な形で見つかった。学名は「カムイサウルス・ジャポニクス」。〈日本の竜の神〉の意味を持つ。先日、北海道大学などの研究チームが名付けた。全長8メートルを超え、体重は4~5・3トンもある。日本にこんな大きな草食恐竜がいたことが、妙に誇らしい。北の大地を悠然と歩む様は壮観だったろう▼先の映画で数学者イアン・マルコム博士が「生命は道を探し出す」と語る場面がある。人の操作で雌しか生まれないようにしたつもりが、性転換した雄が現れる。予想外の“変異”が自然界では起こり得る。現在の遺伝子操作にも通じる警鐘だろう▼強い台風15号が関東に上陸し大きな爪痕を残した。牙をむくのは恐竜に限らない。
 

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