彼岸控え菊類高値 台風被害で出荷遅れ

 秋の彼岸向け仕入れが本格化するのを前に、菊類が相場を上げている。小菊の11日の日農平均価格(各地区大手7卸のデータを集計)は1本43円。前市から3円上げ、過去5年間のピーク時並みの価格を付けた。入荷量は増加傾向にあるが、台風の影響で主産地の出荷に遅れが生じ、不足感が出ている。仕入れのピークは16、18日の見込みで、スプレイ菊を含めて堅調に推移する見通しだ。

 小菊、スプレイ菊ともに、9月の初めから平年よりも高値で推移していた。卸売会社は「8月が前進傾向だった分、下旬から量が少ない状況が続いていた」と話す。

 彼岸に向け、出回りは増えてきた。都内の大手卸売会社の11日の小菊入荷量は約21万本と、前週から2割以上増加。しかし、主力産地の茨城県で露地物が台風の影響を受けている。卸売会社は「暴風で茎が折れるなどの被害が散見される」と説明。復旧作業で出荷や栽培管理が滞る場合、今後の量と品質に影響が出る懸念がある。

 スプレイ菊も、不足感が出ている。11日の日農平均価格は1本67円と、前市から3円上げた。卸売会社は「夜温が高く開花が遅れ気味で、入荷は平年よりも2割ほど少ない」と話す。スプレイ菊は、輸入物に台風の影響が出た。成田空港近くに加工場を置く輸入商社によると、「停電に加え、交通網のまひでスタッフが到着できず、11日販売分の検品、加工作業ができなかった」という。

 輸入物の入荷は次回の取引以降回復し、小菊も東北を中心に順調に増える見込み。卸売会社は「3連休中の敬老の日(16日)から彼岸まで需要は途切れず、堅調な相場を維持する」と見通す。

おすすめ記事

経済の新着記事

検索

e農サーチ e農サーチとは