観賞用カボチャに 第2の人生を 焼酎や茶に加工 山口県下関市豊北町

観賞用カボチャを原料とした加工品を紹介する中司部長(山口県下関市で)

 山口県下関市豊北町でハロウィーンを前に、観賞用カボチャを使った加工品が登場した。需要期が短い観賞用カボチャを有効利用するため、廃棄される果実や種を原料に焼酎や茶など開発。ハロウィーンシーズンに向け売り出す。

 加工品開発をけん引するのはJA山口県下関花き部会ハロウィンかぼちゃ専門部の中司武敏部長。2011年に地域活性化を目的にランタン作りイベントの開催と、そこで使う観賞用カボチャの栽培を始めた。栽培するカボチャは「オータムゴールド」。主産地の北海道では主に9、10月に収穫するが、同市では6~11月と長期間収穫ができる。ただし、観賞用カボチャの需要はイベントに依存するため、夏場や晩秋は商品価値がなく、全体のおよそ2割を廃棄する。

 活用法を探った中司部長は17年に、観賞用カボチャを原料としたビールと焼酎を開発。早く収穫したカボチャはビール、遅くに収穫した果実やイベントの残りは焼酎に使用した。

 今年は3商品を開発。ブランデーだるで仕込みカボチャを連想させる琥珀(こはく)色に仕上げた焼酎「かぼちゃの馬車~夢は覚めない」。イベント終了時に手元に残るカボチャの種を活用した「かぼちゃのちゃちゃ茶」「パンプキン珈琲(コーヒー)」は、市内の豊北町産赤米と菊川町産合鴨(あいがも)農法米、豊田町産黒豆「のんたぐろ」とブレンドした。

 カボチャの種は栄養価が高いのが特徴。焼酎はフルーティーに、茶とコーヒーは酸味と苦味を抑えてあっさりとした味わいに仕上げた。10月から県内各地で開かれるハロウィーンイベントなどで販売する。中司部長は「ハロウィーンの町づくりと加工品づくりに地域住民を巻き込んで広め、相乗効果で地域活性化につなげたい」と話した。

 問い合わせは司ガーデン、(電)083(788)1321。

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