新型防護柵 農家と開発 底辺張り出し 接近阻む 広島県福山市・内海園芸

柵の底を斜めに設置し、野生動物の足の自由を奪い、農場に近寄らせないようにした(広島県福山市で)

 豚コレラの発生拡大を受けて中国地方でも警戒感が強まる中、鳥獣害防除資材を開発する広島県福山市の内海園芸は、地元の養豚農家と共同で、新型防護柵「コナイシシ養豚場用」を開発した。柵の底辺が外側に張り出したワイヤメッシュ柵。イノシシや鹿の足元を不安定にさせることで、柵自体に近づきにくくした。メッシュの目合いが細かく、ネズミなど小動物の侵入も防止できる。病原菌やウイルスを媒介するとされる野生動物の侵入を徹底的に防ぐ仕組みだ。

 同市はイノシシの個体数が多い。養豚農家の渡壁則人さん(69)は「豚コレラやアフリカ豚コレラの感染源となりかねない」と警戒。内海園芸に提案し、共同で防護柵を開発した。

 「コナイシシ養豚場用」は、垂直面と底面の二つのワイヤメッシュで構成する。柵1枚の垂直面の横幅は2メートルで、高さは最大1・8メートル。19センチ四方の目合いに直径1・7センチの亀甲金網を張り、小動物の侵入も防ぐ。底面の横幅は垂直面と同じ2メートルで奥行きは90センチ。目合いは縦5センチ、横19センチと一般的な防護柵より幅を狭めて仕上げた。垂直面に対して斜め下方に設置する。溶融亜鉛で加工し、さびにくくした。

 従来の防護柵は、イノシシが土を掘って網の下から侵入する恐れがあった。農水省は網を地中に埋めるように指導しているが、「コナイシシ養豚場用」は、埋める手間を省くことができる。

 内海園芸は、自立する防護柵として特許を申請中だ。同社の金高良樹さん(67)は「豚コレラなどの感染を防ぐ近道となる」と期待を込める。

 柵1枚の価格は、垂直面の上部に付ける電気柵、防草シート、設置費込みで1万8000円(税別)。

 問い合わせは内海園芸、ファクス084(986)2355。

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