脱粉 初の輸入枠縮小 ヨーグルト消費鈍る 農水省

 農水省は4日、脱脂粉乳の2019年度の輸入枠について、当初計画から6000トン縮小し、1万4000トンにすると発表した。主な用途であるヨーグルトの消費が鈍り、在庫が積み上がっていることなどを理由に決めた。輸入枠の縮小は、乳製品輸入の国家貿易枠を設定した17年度以降で初めて。

 脱脂粉乳は、8月末の在庫が前年同月比8・3%増の7万1000トン。実需者が必要とする在庫数量6万トンを大幅に超えている。

 同省によると、4~8月の国内生産量は、同5・5%増の5万3000トンで、増加基調にあるという。5月時点は、当初予定の2万トンに据え置いたが、その後の輸入分の落札が低調であることなども考慮した。

 脱脂粉乳は主に、ヨーグルトやアイスクリームなどの原料に使われる。近年、拡大していたヨーグルト市場に一服感が見られることを受け、在庫が積み増している状況にある。

 バターは、最需要期の年末に向けて在庫量は十分とみられ、輸入枠は2万トンに据え置く。
 

19年度生乳需給見通し 都府県減産さらに


 Jミルクは4日、2019年度の生乳・牛乳乳製品の需給見通しを公表した。全国の生乳生産量は前年度比0・5%増の732万トン。前回7月の見通しから0・1ポイント下方修正した。北海道は増加基調にあるが、都府県では猛暑や台風による被害の影響もあって、一層の減産となる。道産への依存が高まる生乳生産の課題が、改めて浮かび上がった。

 北海道は前年度比2・5%増の407万トン。7月時点では2・2%増と予想していたが、上振れした。生乳生産の主力となる乳用雌牛の2~4歳頭数が、ここ5年間で最多となるなど、見通しは良好だ。

 一方、都府県は325万トンで前年度比1・9%減。7月予想時より0・5ポイント下落し、全体に占める割合も44・4%に低下した。7月の梅雨寒は暑さに弱い乳用牛にプラスに働いたものの、8月の猛暑や9月の台風の影響があった。

 Jミルクは、台風15号による千葉県での搾乳、生乳集荷などへの被害に言及。「現在、生乳集荷量はほぼ災害前まで回復しつつあるものの、今後は乳用牛のダメージなどによる生産への影響が懸念される」として、状況の推移を注視する構えだ。

 北海道から都府県へ運ぶ「道外移出量」は、前年度比9・8%増の54万トン。歯止めのかからない都府県の減産に応じて、当面は道産乳への依存が続く見通しだ。
 

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