全国金賞めざす 幻の酒米大吟醸に 農家と“造る”新たな歴史 山口・永山酒造

大吟醸「山猿(中取り出品酒)」を持つ永山社長(右)と源太郎さん。稲作農家の思いを酒造りで表現する(山口県山陽小野田市で)

 山陽小野田市の永山酒造は、契約する生産者の思いを生かす酒造りに力を入れる。100年以上前に育成された酒造好適米「穀良都(こくりょうみやこ)」を生産者と復活させ、ブランド「山猿」を立ち上げた。2019年は酵母、麹(こうじ)などを見直し大吟醸の完成を目指す。

 永山酒造は1887年創業。5代目の永山純一郎社長となって21年目を迎え“農業と共に生きる”を理念としている。同社を代表する銘柄が、2002年に立ち上げた「山猿」。原料米には1889年に山口県で誕生した「穀良都」を使い、長門市三隅地区の生産者と契約栽培で復活させた。

 同社は、酒造好適米「山田錦」を使った「山猿」も商品化。「山田錦」の契約農家第1号である同市の伊藤仁さん(72)の指導の下、美祢市の生産者らと生産する。

 2009、14年には「山田錦」が原料の「山猿」が全国新酒鑑評会で最高位の金賞を受賞。19年は(同原料)大吟醸「山猿(中取り出品酒)」が全米日本酒歓評会で銀賞を受賞するなど、国内外で高く評価される。

 17年に、長男の源太郎さん(27)が杜氏となり“農家の顔”が見える地酒ブランドを強化している。源太郎さんは、酵母、麹などを見直し、生産者の思いがより伝わる酒を求め「洗練された大吟醸を造り、全国新酒鑑評会で金賞を取りたい」と意気込む。
 

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