TPP参加国 牛肉9月輸入3・6%増

 TPP参加国からの9月の牛肉輸入量が前年同月比3・6%増の3万2094トンだったことが7日、財務省のまとめで分かった。前年比が増加に転じるのは2カ月ぶり。円高やTPPによる関税削減などで、「仕入れやすい条件がそろった」(大手商社)ことが背景にある。

 対象国は、オーストラリア、カナダ、ニュージーランド、メキシコの4カ国。同日公表された9月下旬の輸入数量は5871トンだった。上旬(1万180トン)、中旬(1万6043トン)と合わせた9月全体の数量は3万2094トンで、前年同月の3万972トンを1122トン上回った。

 関税が削減されて以降、カナダ産の肩、サーロインなどの高価格部位やメキシコ産などへの引き合いが強まっている。大手輸入業者は「ウルグアイなどの新興国の牛肉が品質面で評価が高まり、調達先がオーストラリア、米国以外にも広がった」と指摘する。

 4~9月期の数量は前年同期を0・5%上回る19万8862トンと小幅な伸び。主力のオーストラリア産は中国の業者が買いを強めて高値基調で、日本への輸入ペースが落ち着いているという。

 国内市場では、天候不順で夏場の牛肉販売が振るわず、各社とも在庫量が多い状況だ。そのため「今後、輸入を大幅に増やす動きはなさそう」と大手商社はみる。一方で、「日米貿易協定発効で米国産の関税が下がれば、輸入動向は変わってくる」とした見方も出ている。
 

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