豊洲 開場1年 果実の入荷増 小分け施設奏功 仕入れ強化課題

 東京都中央卸売市場豊洲市場が開場して11日で1年。開場後(2018年10月中旬~19年9月)の青果物の入荷量は前年同期比5%増の23万1865トンと順調だ。果実を中心に取り扱いを増やした。ただ移転前に都が掲げた日量の入荷目標は未達で、一層の産地からの仕入れ強化や取引先拡大などが求められる。

 好調だったのは果実。開場後の入荷量は同7%増の5万5216トン。東京市場全体は前年割れの中では順調だった。販売金額も同5%増の243億円と好調。品目別の数量はミカン類(23%増)、かんきつ類(14%増)、リンゴ類(9%増)の伸びが目立つ。市場内に設けた加工パッケージ施設で果実の小分け販売が好調だった。野菜の入荷量は4%増の17万6649トン。販売額は4%減の519億円だった。

 移転前の課題だったスーパーの対応について、同市場で営業する東京シティ青果の鈴木敏行社長は「対応は強まっている」と話す。一部スーパーの取引件数は2倍になったという。

 課題もある。都は移転後の青果物の取引量を日量1300トンとする計画を示していた。しかし、移転後の平均日量は931トンで前年より増えたが、計画には届いていない。

 産地からは「実需者などの客は圧倒的に大田が多く、仕向け先は変わらなかった」(関東地方のJA)「もっと産地への提案を強めてほしい」(東北地方のJA)との声は多い。全国でも珍しい高機能施設の強みを生かした一層の販路拡大が課題といえる。

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