JAの情報発信 読者定め魅力伝えよう

 JAの自己改革の加速、実践に向けて情報発信の重要性が増している。発信手段が急速に多様化し、情報過多ともいわれる中で、どう効果的に必要なメッセージを届けるのか。JAに行くとどんないいことがあるのか、楽しいことがあるのか。読者を想定し、JAとその活動の魅力を伝える創意工夫をしていこう。

 マスコミへの発信は、JAグループ挙げて取り組んでいる。全国連のプレスリリースや懇談会の他、県段階でもJAいわてグループの報道機関との懇談会やJAグループ愛媛の意見交換会のように、報道機関を招く事例がある。

 単位JAでは、組合員向けの広報誌発行もほとんどのJAで行っている。静岡県のJAなんすんは、報道機関に対して年間160件を超える情報提供をしている。

 インターネット交流サイト(SNS)や動画投稿サイト「ユーチューブ」などへの対応も不可欠となっている。情報通信技術(ICT)の急速な発達で情報の入手先や受発信の方法が多様化。若い世代を中心にスマートフォンなどで関心のあるテーマや話題を探す傾向があるためで、JAもこれらを上手に活用する必要がある。

 例えば、JA兵庫西は「ユーチューブ」で特産品の情報を発信する。埼玉県のJAさいたまは、准組合員向け広報誌に2次元コード(QRコード)を掲載し、紙面と連動した動画をインターネットで閲覧できるようにした。

 こうした新しい情報発信は既存のマスコミとは異なり、一方通行ではなく、個人が受け手にも送り手にもなれる双方向性の性格を持つ。このため発信する人の数も情報量も膨大で、情報の質の差も大きい。手をこまねいていると、「情報の海」の中に埋没してしまう。

 正確で分かりやすい情報を、届けたい読者にどう伝えるか。JAでもさまざまな工夫をしている。三重県のJA三重中央は、SNSのインスタグラムで、JAのイベント情報に加えて、所有する郷土資料館も紹介。そこで展示飼育中の蚕の写真を大きく掲載し、注目を集める。福島県のJAふくしま未来は組合長のホームページのあいさつ動画を毎月更新。撮影場所も旬の農産物の産地や直売所などを選び、背景も含めて見る人の関心を引き付ける。

 JA全中が6月にまとめた2019年度から3年間のJAグループ広報戦略では、伝える相手を明確にし、その特性に応じた情報発信を進めるとした。これを着実に進めるには、JA役職員、青年組織、女性組織、生産組織みんなが知恵を絞り、工夫することが必要となる。JAの活動や協同の理念、特産品のおいしさ、品質や食の安全・安心へのこだわりや誇り、農村風景の素晴らしさ、そして農業のやりがい。消費者の関心は高いことに自信を持とう。
 

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