台風の影響 葉物・果実が品薄高 生乳廃棄 流通混乱広がる

 台風19号による影響で、農畜産物の流通に混乱が広がっている。葉物野菜やリンゴなどの果実で、東日本の産地から出荷が滞り、15日の青果物取引は品薄高となる品目があった。酪農では停電や道路寸断のために広域で生乳の廃棄が発生している。農業被害に加え、農産物を運ぶ鉄道貨物も運転を見合わせる区間があり、流通業者は「流通網が安定するには時間がかかる」と見通す。

 東京都中央卸売市場大田市場では同日、キャベツの入荷量が246トンと先週月曜日の半分弱にとどまった。同日の群馬産キャベツ1箱(10キロ・高値)が1300円と前市から3割高。果実はリンゴが、主力の長野県で選果や出荷が困難な産地があり、入荷減となった。

 農畜産物の卸売市場では取引を見合わせる動きも出ている。さいたま市の浦和中央青果市場は、敷地全体が浸水し、傷んだ農産物の廃棄や施設の清掃に追われる。同日は一部産地からの農産物受け入れにとどめ、週内には通常営業に戻れるよう準備を急ぐ。栃木県の宇都宮市食肉地方卸売市場は、一部施設が水没した影響で14、15日分のと畜が中止となった。17日からせりを再開する予定という。

 酪農では15日午前11時現在で、東北、関東、東海の計12県で、生乳廃棄などが確認されている。

 JR貨物によると、台風19号が上陸、通過した影響で、11日から15日にかけて、東北や関東などの区間で農産物などを運ぶ貨物コンテナ列車322本が運休。土砂が流入した区間では、運転再開のめどが立っていないという。

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