各県組織の支援拡大 復旧に向け職員派遣 台風19号

丸森支店で書類を運び出す支援隊に参加した職員(17日、宮城県丸森町で)

 台風19号で被害に遭った地域では、JAグループによる支援の動きが広がっている。17日にはJA全中の中家徹会長がJA宮城中央会を訪れ、被害状況を聞き取った。JAグループ福島、JA長野県グループは被災地に中央会、連合会職員の派遣を開始。JA長野県女性協議会は、片付けに必要なタオルなどを寄贈した。
 

みやぎ仙南に職員10人派遣 宮城


 台風19号の被災地を支援するため、JAグループ宮城の県連組織は17日、JAみやぎ仙南管内に職員10人を派遣し、復旧作業を支援した。18日も行う。

 床上70センチまで浸水し、現金自動預払機(ATM)などが水没、営業できなくなっている丸森支店では、JA宮城中央会と農林中央金庫仙台支店の職員4人が、ぬれた書類などを近くにある旧店舗まで運び出した。

 角田市の角田ライスセンターと北郷倉庫には、JA全農みやぎとJA共済連宮城の職員が3人ずつ駆け付け、米の移動作業に汗を流した。

 角田地区の農業倉庫では、保管米約7万袋が浸水被害を受けている。

 丸森支店で作業した宮城中央会の元木清貴さんは「現地に来て、改めて被害の大きさを痛感した。ちょっとでも手伝えたことはうれしい。復興に向けて、これからも力になりたい」と語った。

 支援活動は取りあえず2日間実施し、今後も継続を検討していく。

 なお、丸森支店が営業できないため、JAみやぎ仙南は15日から、丸森地区事業本部に臨時窓口を設けて営業している。
 

ボランティア職員20人参加 長野


 JA長野県グループは17日、台風19号の影響で千曲川の堤防が決壊した長野市穂保地区の特別養護老人ホーム「りんごの郷」で、土砂やぬれた家具の搬出など、復興支援のボランティア活動を行った。JA長野中央会やJA全農長野などの職員20人が参加。18日も同規模の人数で行う予定だ。 施設は、社会福祉法人ジェイエー長野会が運営。堤防の決壊地点から300メートルほどの場所にあり、千曲川が越水し始めた13日午前1時ごろに、入所者87人と15人の職員が2階に避難。その後、堤防が決壊し、床上80センチほどまで浸水した。入所者と職員は、夕方までにヘリコプターやボートで救出され、全員無事だった。

 施設は流れ込んだ水の影響で、1階部分の居室や浴室などは家具や介護機材が散乱し、泥に覆われた。参加した職員は、施設の隅々まで流れ込んだ、水気を含んだ重い泥をスコップですくい上げ、台車に置いた箱などに入れて搬出した。

 作業に参加したJA長野厚生連の今井謙一郎さん(31)は「水気を含んで重くなった、ベッドやたんすなどの家具を移動させないと、泥を外に出すことができない。大変な作業だ」と汗を流した。

 JAの支援活動を受けて、同施設の千野真施設長は、「これだけの災害で人手が足りない中で、JAグループが作業に協力してくれのは、本当にありがたい」と感謝する。

 JA長野中央会総合企画室の新芝正秀室長は「協同組合に働く者として協同の力を発揮して復興を支援したい」と話す。
 
 
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