稲わら処理農家の負担減 労賃含め収集経費補助 台風19号禍 農水、環境省

 台風19号で、稲わらが農地に堆積し、営農再開に支障が出ていることを受け、農水、環境両省は稲わらの処理を進めるための枠組みをまとめた。JAなどが農家らと収集チームをつくり、農地に堆積した稲わらを集めて集積所まで運ぶ場合、労賃を含めて経費を補助する。集積所に集めた稲わらなどは、環境省の災害等廃棄物処理事業を活用し、農家負担がなく処分できるようにする。

 台風19号に伴う豪雨で各地で河川が氾濫。水田には稲わらなどの漂流物が大量に堆積する被害が発生した。被災地域の自治体や農家からは「このままでは次期作の準備ができない」などと懸念の声が出ていた。

 今回まとめた枠組みでは、まずJAが市町村の環境部局や農業部局と相談して集積所を設置。JAが農家組合員の有志らで収集チームをつくり、堆積物を収集し、集積所に運搬し、作業に当たった農家らにはJAが適切な労賃を支払うといった手順で進める。

 かかった経費は農水省の補助事業で支援する。支援内容の詳細は今後詰めるが、収集した稲わらの量などに応じて補助する方向だ。

 補助を前提に、すぐに収集作業に着手できるよう被害発生以降の作業であれば補助対象とする。ただ、収集した稲わらなどの量が分かる写真などの証明書類を残すことが必要だ。稲わらを軽トラックの荷台に載せたり、フレコンバッグに入れたりした状態の写真や、JAなどの収集量証明、持ち込んだ集積所の測定書類などを想定する。

 撤去を業者などに依頼する場合も補助の対象にする方向だが、業者が逼迫(ひっぱく)して対応できないケースも少なくない。

 農水省は、JAなどに収集チームの編成を呼び掛ける方針。「集落などの地域のまとまりごとに収集チームをつくると効率的。地域の復旧に(農家の)力を貸してほしい」としている。
 

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