[北海道・JA北ひびき移動編集局] ICT 畑作で威力 導入会員6倍 施肥量2割減

GPSガイダンスのモニターをセットする三橋会長(北海道士別市で)

 北海道のJA北ひびきは、農業の情報通信技術(ICT)化を進めている。管内の衛星利用測位システム(GPS)を活用できるトラクターの導入数は70台以上で、半数近くに自動操舵(そうだ)装置を装備。同技術の導入農家でつくる同JAのICT農業研究会会員数は設立から3年で6倍になった。施肥量の2割削減や施肥作業時間の短縮ができた生産者もおり、ICT化で畑作産地の維持・発展を目指している。

 管内では2016年の研究会発足前から、畑作物生産者を中心に他地域のICT先進産地を視察し、導入を模索してきた。ICTに欠かせない通信基地局をJAが管理し、管内の大半が利用できる体制も整える。

 研究会は、ICTの情報交換や技術向上を目的に設立。当初10人だった会員は66人に増えた。会長の三橋祐介さん(38)は、家族で小麦、大豆、テンサイなどを54ヘクタール栽培する。GPSガイダンスをトラクターに設置。耕起、施肥、防除に活用する。

 施肥作業ではブロードキャスターと連結、10アール当たりの施肥量を入力し、重ねまきを減らしている。「施肥量を約2割減らせ、施肥時間も短縮できた。初期設定さえできれば誰でもでき、仕上がりも均一」と話す。

 JAは今夏から、技術講習会の対象者を会員以外の生産者に広げ、普及拡大を図っている。JA農業振興課の今野克範係長は「今では幅広い層が利用している。GPSは用途に応じ活用ができる。利用者数を増やしたい」と展望する。

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